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2008年6月15日 (日)

画廊の老人

今道友信著「出会いの輝き」を読みました。今道氏が過去80年間の人生を振り返って出会った人や本について書かれています。どの出会いも興味深く読みましたが、今日は特に心に残った1人の人のことだけを書いておきたいと思います。今道氏がルーマニアのブカレストで出会ったジョルジュ・ラザールという画家の話です。私は絵についてはあまり知識がありませんが、今道氏はルーマニアでの学会の間に、ある画廊を訪ね、ラザールの絵を見たのです。その画廊に毎日座っていた老人は門番だろうと思っていたのですが、ラザールについて尋ねて、実はその老人がラザールその人だった、と言うことでした。その話の中ではパリにいたときにラザールが尊敬していた藤田画伯が話の要なのですが、私が印象に残ったのはラザールという人の生き方です。私の勝手な解釈ですが、おそらくその画家は必ずしも藤田ほどには社会的にも成功した画家ではないのですが、人から認められるか否かとは関係なしにこつこつと仕事を積み重ねている人のように思いました。しかも、なにかその人独自の大切なものを見いだして生き甲斐としているように思ったのです。

まだ定年まで5年ほどありますが、定年後もいつまでも、心の中に何かテーマを持って勉強を続けながら、ラザールのように淡々と生きていけたらと思いました。

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